死と隣り合わせ、とか、死と背中合わせ、とかはよく聞くけど、死と向かい合わせ、とはあまり聞かないような…死と向き合う、って言葉は耳にするけど。
隣り合わせとか背中合わせってことは、死ぬということをあまり意識せずにいても、その確率が高まっているということだろうか。
向かい合えば、否が応でもその存在を意識してしまう。
眼前にある、訳だから。
とゆーことは、目の前に刃物を持った男が憎しみを込めた顔で立っていたら、これは死と向かい合わせていることになるだろうか。
一番嫌な状況だな。
覚悟しなきゃいけないシチュエーションだ。
つまり、向かい合った状況の方が、覚悟を決めるには適していると。
そうだな、死と向き合っている人達は、抗いつつも現実を受け入れるしかない。
だけど、隣り合わせや背中合わせで死を迎えた人達は、心の準備が出来ていないまま、この世を去ることもあるだろう。
実際には、刃物を持った男が目の前にいても、その場で覚悟を決めるのは容易じゃないと思う。
向き合ってはいるが、理不尽さを消すことは難しい。
長く入院して、もう助からない病に冒された人ならどうだろう。
ゆっくりと時間をかけて、死と向き合い、その覚悟を固めていくのだろうか。
いや、本当に死ぬ覚悟を持てる人なんているのかな。
どんな病に冒されても、誰だって生きていたい。
ただ、仕方のないこと、どうしようもないこととして、諦めて受け入れているだけなのかも。
自ら死を選ぶ人だって、本当にその覚悟を持って臨んだ訳じゃなく、最後の最後まで、そうせずに済む方法を模索し続けていたのかもしれない。
たくさんのいろんな人達がいるから、実際のところはよく分からない。
自分の中での推測でしかない。
だけど、この世界に生まれてきたからには、たとえ死と向かい合わせの状況に陥ったとしても、最後まで抗い続け、死んでゆく覚悟ではなく、生き続ける覚悟を持って運命と対峙してゆきたい。
我ながら、「向かい合わせ」というキーワードから、こんなに熱い文章が生まれくるとは思わなかった。
まあ、他に何のアイデアも浮かばなかったというのがホントのところだけど。
ここまで読んでくれる人もそうそういないと思うから、最後にひとつ。
「死ね!」って命令形で言われるより、「死んでください」ってお願いされる方がキツく感じるのは私だけ?
あれは言っちゃいけなかったよな…遠い目。
8/25/2024, 8:56:25 PM