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些細なことでも人は喜び、悲しみ、前を向き、下を向く。他人にとっては「たったそれだけ」でも、自分にとっては大きな傷になるほどの凶器にもなる。
けれど気を付けなければならないのは、自分もそれをやっていることだ。かもしれない、じゃなくてやっている。自分が人に言われた些細なことで深く傷付いたとき、わざわざ人に言うだろうか。否、そんなわけない。それと同じで誰だって嫌なことをわざわざ人に言い広めることはそうそうしない。だから、どんなに気を付けていても気付かぬうちに誰かを傷付けてしまっているのだ。傷付けられ、傷付け、それでもなお生きていく。

些細なことほど気を張り続けられない、そんなもの。



[些細なこと]

9/3/2022, 12:40:26 PM