村人ABCが世界を救うまで

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人間の連合軍と義理の父親をバックに持つヴィルと、王国側の嫡男をどうしても英雄に仕立て上げたいという大臣の息のかかった次男坊の捨て駒とされたらカノン。
もし2人が人間でなかったとあらかじめ知られていて得をするのはと考えると…答えは人間側なのだ。

「そんなのおかしいでしょうが!!ヴィルもカノンも、なんで疑問に思わないの!」

魔界と連絡手段を持てるシーナが水鏡を持ってきた途端に飛び出てきたのは、かんかんになって怒るミレーヌだった。 

「だいたいね、もう10年だよ!?」
「15年な」
隣で変なこだわりを持って突っ込むのはカノンに付いてきた黒髪の剣士ギールスだ。

彼女はそれには突っかからずに、小さな弟に向けるように人差し指を空に立ててぷんすか怒ってみせる。
「おかしいと思わないの!あなた達が争う理由なんかないの。まおーぐんだか魔界の大王だか知らないけどその議会に私も連れてってよ、子供を巻き込むなって!」

なんだか彼女はやたらオーバーヒートしている。幼馴染の男2人は知らず一緒にげっそりとする。彼女怒り出すとしつこいのだ。カノンもヴィルも嫌というほど知っている…。

やがて水鏡の向こうでティーエやシーナの静止するような声がする。

うそだろ…!!と思っているうちに、まるで扉を割るようにミレーヌが鏡を破ってこちらの世界に飛び出してきた。


不条理

3/19/2026, 12:51:30 AM