白い吐息
異様に冬に取り憑かれている気がする
寒い季節の方が好きだけど、碌なことがない
何か言葉にしようとするたびに、それが他人に見せようとして出たものなのか、身を削って出たものなのか分からなくなる
前者の時の自分の言葉は厨二病みたいで嫌いだけど、書き終わったら満足して何度も読み返したりする
それで翌日消す
人の見えるところに出さなきゃいいのに、私は気に入っていて、他人に認められたい気持ちがどこかにある
そうして何かを書いているうちは、私のなりたい何にもなれなくて、そんなことは分かっているが、一つも前に進んでいない
前という言葉が嫌いで、さっきも日記で使わないようにしていたのに、また書いてしまった
前とは何、私は別に前を目指してるわけじゃない
こうやって書いたことも駄々を捏ねている子供みたいで、厨二病と何も変わらない
身を削って書いた言葉は綺麗だと思う
だから、身を削るように自分を追い込んでいて、擬似的に身を削っている
だから天才じゃないのだと思う、
普通にもなれず、馬鹿にもなりきれず、天才にもなれない自分は何者なのか、直視するのを避けてきた
普通にもなれないというのは、凡人であることを否定する言葉ではなく、私は普通にも合わせられない
自分を凡人と書くことに頭の中の人が抵抗してくる、お前には一生普通でないという証明書がついてまわってよかったねと、自分の思考すら責任転嫁してこのように書く
自分のなかの、自分の悪口を言ってくる人が頭の中を支配している時は本当に何も見えなくて、思考が曇っているように思うのに曇りは一向に取れなくてイライラして自分を罵倒する言葉を書き殴っていた
そういう自分を許してしまうと終わる気がしていた
いつからかインプットが減って、自分を罵倒する言葉すら見つからなくなり、考えを一旦やめることで自分を許す、というか目を逸らして、現実のあれこれを乗り越えるしかなかった
そうしなかったら本当に死んでいたと思う
仕方なかったかな、でも今の自分は全く仕方なくない
自分を振り返る余裕ができたことで、考えることから逃げられなくなったことに最近気づかされた
予定を詰めていたのは無意識に逃げようとしていたからで、その間の苦しさの理由も分からなかったのは、考えることから逃げている自分に慣れてしまっていたからじゃないか
周りの人は思ったよりも考えている、そうじゃない人も当然いるけど、私のいいなと思う人はインプットして、考えてきた人ばかりだ
私にためられてきた思考は全部尽きていて、とにかくインプットが必要なんだと思う
すればいいけど、おかしくて、生きていたら授業を受けて友達と話し課題をやって勉強をして、バイトをしてサークルをして、やることやって、風呂に入って、寝なきゃいけない
勝手にお腹は空くし風呂は入らなきゃいけないし、部屋は汚くなるし服はなくなっていく、将来のためにはお金を稼がなきゃいけず、止まっている時間なんてない
それをしながら本を読んで考えればよくて、それはその通りなんだけど、私が本当に駄々を捏ねているだけで
人が生きるために必要なこと全部、機械とかがやってくれたらいいけどそんなお金もないから
私が何人かいたらって何度思ったか分からない、私は治ったと思ってたけど多分そんなことないのかも
私は多分普通の人より何かをしたり受け止めたりするのに使う精神力が異常に必要で、体が追いついても頭の方が追いついていかない
だから何人かいたらこの負担を何等分かにできるんだけど、でも皆これを1人で抱えてるんだよね、私が異常なだけで
もっとシステマチックに生活できればどうにかなるんだけどな
一個一個こなすしかないってわかってるよ、結果的に停滞にしかならないかもしれなくても
12/7/2025, 12:14:37 PM