私のこころの中に、小瓶がひとつ。
それにちいさな星を入れる。
──大切な人ができた時に入れるのよ。
ママとパパで、ふたつ。
お友達と先生で、むっつ。
かわいい猫さんで、ななつ。
かっこいいあの子で、やっつ。
星はどんどん増えていく。
尊敬する先輩で、十と八個。
大好きな作家さんで、二十一個。
三十個。
七十個。
百個。
そうして小瓶が溢れかえって、星が零れてしまったら、その時私は世界一幸福になる。
星は散らばって、夜空に浮かぶ。
大切な人と、それを見る。
あなたが見ている数々の星
それはあなたの大切な人
それは誰かの大切な人
お題『星が溢れる』
3/15/2024, 12:27:32 PM