手の甲に、ぱたり。大きく雫が落ち跳ねる。雨かと思った。だが振り仰いだ空には嘲笑う太陽。その光がクリスタルのように細かく砕かれていることを認識して──初めて自分が涙を流していると自覚した。雫
4/21/2023, 5:20:48 PM