どこにも書けないこと。
書くことは出来ないけどあなたにだけ教えてあげる。
だから少し屈んでよ。
耳打ちであなただけに教えるから。
「あのね,誰よりもあなたが大好きだよ」
「...」
「ねぇちゃんと聞こえた?」
「聞こえたよ。俺も好きだよ。」
「でもなんでどこにも書けないの?」
「それは...少し恥ずかしいから」
そう言って頬を赤く染める君が愛おしい。
書くのは恥ずかしいのに
口に出すのは大丈夫なこと
ちょっと可笑しくて
そんなとこも嫌いじゃない
むしろ好きだよ
─────『どこにも書けないこと』
2/7/2023, 4:48:31 PM