透明というと、
「君の名前で僕を呼んで」
を思い出す。
観たきっかけはちいさい。自分は映画の熱心なファンでもなければ、むしろうといほう。
きっかけは、ぐうぜん主演へのインタビュー動画をみて、感動したってことだった。
「世の中は簡単に変わらないし
映画の力で変えることもできない。
だが確実に1人の人生を変えたんだ。
芸術作品が──
人の人生に大きく影響したんだ。」
前後の情報がないと、なにがなんだかわからないだろうか。
だが自分は、この一言にたしかな感動を覚えた。
発言したのはアーミー・ハーマーという役者だ。
続けて彼は、まさに僕が若い頃演技のクラスで言われたことだ、と言って、さらに続けた。
「映画は人の観点を変えることができる」
映画だけじゃない。
小説、マンガ、音楽、イラスト……作品にとって、その後世界がどう動くか、よりも観客の心にどう残るかが大切だと、自分は改めて思った。
5/22/2024, 10:18:58 AM