創作「愛があれば何でもできる?」
[人物Aの証言]
問:なぜあんなことをしたのか。
A:「全ての愛を描き出そうとしたら、倫理観が邪魔だと思うようになったんだ。で、どこまで倫理観を捨てれるか試してみたんだ」
問:ためらいはなかったのか。
A:「そりゃそうさ!だって、あんな体験は一般的な生活じゃまずできないからね」
問:相手のことを愛していたか。
A:「えっ、まぁ、愛してはいたよ。だけど、それよりも好奇心が勝っちゃってさ、僕ったら知りたがり過ぎて困るねぇ」
問:悪いことであると思っているのか。
A:「うん、じゃなきゃ僕はここであんたとは話してないはずでしょ?」
問:相手はおまえを愛していたと思うか。
A:「うーん、どうだろう。考えたことないな。まぁ大好きだとは言ってくれてたね」
問:愛があれば何でもできると思うか。
A:「できる。だって僕がそうだもん。愛を描くことを最も愛している。だから僕は、迷いなく行動できたんだ」
問:愛があれば何でも許せるか。
A:「わからないね。でも愛があっても許せない人がいるから、僕は罰を受ける。愚かな僕に罰を与えることが僕への愛だと言う人もいたし。だからまぁ、僕の罪は一生許されることはないんだろうね」
(終)
5/16/2024, 12:54:21 PM