いいじゃないか、もう。ここまでそれなりに頑張ってきた。人並みに満足もしている。ここが終点でも、後悔はない。それでも。ふと遠くに灯りが見えた気がした。幼い頃読んだ「マッチ売りの少女」の幻のように。遠くて小さいけれど、いくつもの灯りが浮かんで。その中に何か、大切なものがちらついていた。うん、やっぱり、もう少しだけ、行こうか。あの、灯りのところまで。(お題:終点)
8/11/2024, 12:38:54 AM