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愛があれば何でもできる?

「おいっ今すぐ来れるか?」真夜中友人の葉流から電話があった。「どうしたの?こんな時間に」「いいから来てくれよ、今すぐ俺ん家で待ってるからじゃあ。ガチャン」葉流はそう言うと慌てた様子で電話を切った。電話の向こうでは怒鳴り超えや悲鳴が少し聞こえた。これはただ事ではないと思った私はコートを着てスマホを持ち自転車に乗って葉流の家に向かった。

葉流の家に着くと「入って、とにかく大変なんだよ」言われるがまま家の中に入ると何やらもめ事が起きていた。葉流によると、22歳の姉が四年間付き合った彼氏と結婚したいと親に言ったら両親が大反対したらしい。何故ならその彼は姉より3つ年上で麻雀などの賭け事にハマっていてホストクラブで仕事をしているらしい。両親はろくな男じゃないと猛反対。


「これどうしたら良いと思う?」と葉流は私に聞いた。「あのさ今更かもしれないけれど、私じゃなくて自分で仲裁に入ったら?私じゃどうにもならないよ」「え〜?今更かよ」と葉流は言った。「だってさ……」すると葉流は思い切って仲裁に入った。「もうやめてよっ姉ちゃんも諦めろよ。そんな男ろくな人じゃないって母さんも父さんも言ってるだろっ、何でわからないんだよっ?お願いだからこんな喧嘩を聞かされてる俺の身にもなってよ。俺は喧嘩しないで仲良く暮らしたいよ」葉流にしては良い事言うじゃんと私は思った。すると両親は、「ごめんね葉流。そうだよね。こんな言い争いを聞いてる葉流も嫌だよね」そして姉も「確かにろくな男じゃないかもな、私も諦める。ごめんなさいお母さんお父さん」と謝った。「良かったね」私は葉流にそっと囁いた。「うん、ありがとな」葉流は嬉しそうに言った。

5/16/2024, 11:45:42 AM