ゆかぽんたす

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「じゃあな」
「おー。向こう着いたら教えてくれや」
そう言って、俺達は固く握手を交わした。もしかしたらこれが最後になるかもしれない。離すのが名残惜しい。でもそれを感じさせないようなやり取りだった。
「向こうは暑いの?寒いの?」
「どうだろう……基本的にはこっちと大して変わらないって聞いてるんだけど」
「食いもんは?」
「それに関してもあまり情報が無くてさ」
「じゃーもしかしたらカエルとかが主食かもしれねぇんだな、ヒヒヒ」
「おいおいやめてくれよ」
こういうバカな会話をしてくれるのがコイツらしいなと思う。わざと、湿っぽくならないように接してくれてる。
「1つだけ、約束してくれ」
「ん?」
「絶対に、死ぬな」
「……任せとけ」
ありがとな。約束したからには絶対に守ってみせるさ。男同士なのに最後は強く肩を抱き合った。最高の友を持って良かったと心底思った。

4/4/2024, 8:07:31 AM