とりあたま

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小鳥を拾った。
人懐こいので、飼われていた鳥だったんだろう。
私は寒さで死んでしまわないように、
小鳥を両手で包み込んで家へと急いだ。
動物を飼っていたのは、何年前の事だっただろう。
捨てられていたダンボールの中にいた犬を、自分が面倒を見るからという条件で飼うことを許された。
5年後に天寿を迎えたその犬は、幸せだったんだろうか。幸せだったと願いたい。

家に着いて、そっと手の中の小鳥を見る。
無垢なその瞳に、今の私はどう映っているのだろう。
家にあった古い虫籠に小鳥を入れて、
部屋の片隅に置いた。

翌朝、小鳥は冷たくなって横たわっていた。
ああ、君は幸せだったかい?それとも……

12/7/2022, 11:44:09 AM