『記憶の地図』
私の存在価値は
周りの評価しか無かった
私は私が好きじゃなく
自分の事を認められない
だから私は周りに頼った
私は評価をとにかく気にした
褒められたくて
認められたくて
喜ばれたくて
―――だけどいつしか限界が来た
他人の思う私になりたいばかりに
私は常に嘘をついた
私は私に常に嘘をついた
みんなは当たり前に使える嘘
だけど私には辛い毒であり過ぎた
平気のはずのその嘘は
承認欲求と言う甘美な毒は
やがて自分を蝕んだ
それだけではダメなんだと
やっと私は気がつけた
心はとにかくボロボロで
自己満足が許せない
それでも私に必要なのは
遠い昔に捨て去った
「本来の想いを持つ私」
今も信じてなんかない
無いから今の私がある
前より強い私がいるの
そのはずなのに……、今は要る
「ワガママ」に生きる自分が要る
今の自分を捨てるの怖く
探したくない過去の自分
いらない!いらない!
過去の自分は弱いやつ!
それでも今を生きるのに
「我がまま」に生きる自分を探す
弱くなると要らないと
心底思っているけれど
「今の自分」を超えるには
そんな私が 不可欠と
誰かが教えてくれたから
私はゆっくり探し出す
行き先どこかわからない
「私」を探す宛はない
記憶の地図のみ、頼りに進む
いつかの私を取り戻すため
〜シロツメ ナナシ〜
6/17/2025, 5:36:58 AM