『もしも君が』
もしも君が、あんなふうに涙を流さなかったら、私は君を勘違いしたまま、会社を辞めていただろう。
君はもっとずっと強くて弱音も吐かないロボットのような女性だと思い込んでいた。「社長」という肩書がとても似合っていたからね。
なぜ、あのタイミングで君が泣いたのかは、未だわからない。優秀な社員が転職しようが、君はいつだって澄ましていたし。
でも力なく「わたしを助けてください。辞めないでください」と頭を下げて訴えた君は、社長の肩書を外した真の姿なのだろう。
もしも君が、肩書を抜きにして笑顔になれるなら、もう少しだけ、君を「社長」と呼ばせてもらおうか。
(「君」って目上には使わないけどね…日記変わりにほぼ実話を書いてみた。びっくりしたエピソード)
6/14/2025, 11:18:48 AM