自分の世界を作るという課題が美術の時間に出た。みんな楽勝と言わんばかりの顔をして筆を進める。そんな中、私は描いているふりをしてぼーっとしていた。何も描けないのだ。自分の世界なんて考えたこともない。色なんてない。景色なんてない。何もない。結局、私はこの課題をクリアすることが出来なかった。けど、先生はクスリと笑ってこう答えた。『無色の世界…貴方らしいわね』なんだか、とても恥ずかしい気持ちになった。
4/18/2023, 1:15:55 PM