ありがとう、って実はちょっと不思議な言葉で、どうしてこう使われているのかが不思議。
しょうがないので『言海』とか持ち出すのは古いスタイルだけど、ありがとう、ありがたうという言葉はなくて、
ありがたし(形)
(一) 存在スルコト難シ、在リカヌ
(ニ) 類ヒ少ナシ、稀ナリ
(三) カタジケナシ
ってなってる。
その次の言葉が「ありがたなみだ(難有涙)」で、尊サ、又ハ喜バシサニ感ジテ出ル涙、感涙、なので、「有り難し」はその頃にも尊い喜ばしいものに対して使われてはいた言葉で、(三)カタジケナシが元なんでしょうか。
で、
かたじけなし(形) 難シ氣ナシの意
(一) 畏シ、恐レ多シ。勿體ナシ
(ニ) 惠ミを受ケテ嬉シ
なので、ここまできても自分が嬉しいまでで、まだ相手への感謝は出てこない。
だから本来は4ステップの「滅多にないような→(あなたのご配慮の)→恵みを受けて嬉しい→(感謝します)」のメッセージなのに、初段の「ラッキー」みたいな言葉だけで、むしろ隠しメッセージの(あなたへの感謝の意)を伝えるから、よく分からないんでしょう。
電話の「もしもし」も含めて、???なニホンゴ多いね。
2/14/2025, 11:19:23 PM