『麦わら帽子』
麦わら帽子は、森村誠一「人間の証明」を思い出します。
そして、なぜか悲しくなります。
他に浮かばないので詩の創作を残します。
『麦わら帽子』
父は麦わら帽子がよく似合う
いかにも農夫らしい
いかつい体格に その焼けた素肌に
麦わら帽子はよく似合っていた
そんな父がわたしは嫌いで
農家の娘であることを恥じた
何を恥じることがあっただろう
何を嫌うことがあっただろう
父は麦わら帽子がよく似合う
無口であまり喋ることもない
そんな父の背中は大きくて
大きくて 大きくて
謝ることもさせないほどに
8/11/2023, 10:54:09 AM