ハクメイ

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そこには、たくさんのパソコンが転がっていた。
薄暗く、無機質な部屋の真ん中に、ゴミの山が形成されている。
古臭い大きな物、ノートの様な薄い物、家におけそうな物。図鑑が作れる程に、豊富だ。
その山に、壊れたパソコンが、新たに投げ込まれた。
投げ込んだのは、カーキのコートを羽織った女性だ。
ベージュの髪を肩まで伸ばし、大人びていて、可愛げのある顔をしている。

「これで最後かな」
一仕事終えた様に、ふーっとため息をつく。
深夜の公園にいるかの様に、彼女は物思いにふけた。
「人工知能ってのは怖いね。"愛して"と命令しただけで、こうなっちゃうんだから」
パソコンのそばにある人骨を眺めて、そう言った。

お題『I LOVE…』×『人工知能』

1/29/2026, 11:26:59 AM