「おい!お前!めげるんじゃない!!」
前を歩く先輩が、汗を滴らせながら叫んでいる。
僕は少しイラッとして、前のジャングルを睨んだ。
こんなにも暑いのに長袖長ズボンの服を着ているせいで、どんどん汗の嫌な感じが体にこもってくる。
ジリジリと照りつける真夏の太陽の上で、僕らは目的地目指してジャングルを這い回る。
時折、生き物の生暖かい風が僕たちに吹きかかる。
「がんばれ、後少しだ。」
余裕そうに見えた先輩も、汗だくでゼェゼェ言っていて
少しだけ親近感が湧いた。
「先輩、どこかでシャワー浴びました?(笑)」
「んな訳ないだろ…」
先輩は、コンビニで売っているような安っちいタオルで
額を拭いた。
僕は、黙って足を進めた。
もう少しだ。
見慣れた建物にたどり着いた。
自動ドアに我先にと飛び込んだ。
「「ふぃ〜生き返る〜」」
先輩と僕は顔を見合わせて笑った。
お互いのシャツは、びしょびしょで、顔も真っ赤だった。
「もう、コンクリートジャングルはごめんですね。」
「外がジャングルなら、クーラーの効いた会社はオアシスだな。」
先輩はニヤリと笑った。
「ほら、オアシスだから存分に仕事できるな!」
「それは、勘弁してください。」
全ての、外で働く人々に感謝を。
『オアシス🏝️』
7/28/2025, 4:59:11 AM