せつか

Open App

待って、待って。
ずっと君を追いかけていた。
君は覚えていないかもしれないけれど、僕はずっと君を見てて。
ねえ待って、僕の話を聞いて。
夜目にも分かる君のその、背中。
僕がどんなに惹かれたか分かる?
颯爽と歩く君のその背中。
ずっと見つめてたんだ。
理想だった。

君のその背中に、広くて大きなその背中に。

×××を突き立てたら――

「ああ、ほら」

なんてキレイな――


赤。


END



「君の背中を追って」

6/21/2025, 11:29:34 PM