犬を連れて外へ出るまだ暗い仄かに明るい夜明け前の一瞬に一人と一匹は深い息をしたまるでそれが合図であったように天は色を染めながら影を落として存在を浮かび上がらせていくのだろう蝶が来て花に止まる空を川鵜が飛んでいった光の中を想いながらそろそろ帰ろうと促した僕は家のドアを開けただいまと一言呟いてみる靴がひとつリードがひとつ水を入れてコーヒーを沸かすそしていつものように今日がやって来る
9/13/2024, 10:10:00 PM