地平線の彼方まで続く緑の平原。
白とピンクのコスモスが、柔らかい風にその身を揺らす。
風と草が擦れる音。
白い小鳥の歌。
夜には星が空を埋め尽くすのだろうか。
ここには、人と人の諍いなんてないのかもしれない。
優しい世界だ。
だけど、何かが足りない。
ぼくにとってすごくすごく、だいじなもの。
そうか、ここには、君がいないんだ。
きっと、君はここに来ることはできない。
ここは君の住む場所ではない。
それなら僕は帰ろう、元の世界へ。
汚くて、ドロドロしていて、息苦しいあの世界へ。
そんな楽園とはほど遠い世界でも、
君と手を繋いで、寒さを凌ぎながら、涙を拭き合いながら
一緒に歩いていけるなら。
4/30/2026, 1:01:35 PM