意識がゆっくりと覚醒していく
まだ目を開けたくない気持ちの中で
あ、また今日が始まったのか と理解する
身動ぎしながらゆっくりと 目を開ける
陽の光がぼんやりと
窓から透けて部屋の中へ入ってくる
起きたくない…また自分の日常が開始されてしまう…
日々 同じことの繰り返し
明るい時間を仕事場に盗られてしまう
つまらない日常
ん〜と思わず声が漏れる
身体が布団との別れを恋しがっている
ふと そういえば今日はあの人が復帰するよと
誰かが教えてくれた
ほら あの人
あの人が仕事場に来ると いつもの仕事場が
少し違って感じる事はない?と
君はだれ…
あの人をどうして思い出させるの でも
ほんの少しだけ
仕方ない、今日も仕事してやるか という気持ちにさせた
誰かの声はもう聞こえなくて
代わりに少し胸が踊るような 無邪気な子供がお出かけに誘われた時のような
そんな感覚が薄らと 自分の周りを取り巻いた
つまらない日々に
水を差す
平穏に波紋を広げる
それは 恋しがって離れられなかった布団と身体を引き離して
きっと新しい日々を魅せてくれる
8/4/2022, 9:59:31 PM