―大空―
ハーフアップの髪を弄んできた向かい風に、
思わず天を仰いだ
視界に映りきらない程の大空は、
青く青く澄み渡っていて、
白い雲がよく映えていた
そんな大空を侵食するかのような
森の木々は、どこが不思議な雰囲気に満ちて、
落ち葉を風に攫われながら鳴いていた
透明度の高い空気をめいっぱい吸い込めば、
胸の奥がひんやりと冷えて、
息を着けば、本来無色のはずのそれは
真っ白くなって、そこに留まるでもなく、
進む方向があるでもなく、
ふとすると消えていて
何か待ち遠しいような、
心躍るような、
でもこれと言った原因は自分でも知らない…
そんな日々
12/22/2022, 6:44:52 AM