はらりと落ちたその一枚を拾って、少し眺めていたかと思うと、アイツはそれを俺の髪に刺してきた。そして、「お前、意外と赤も似合うじゃん」と言って、真っ赤な瞳を細めてはにかんだ。耳をくすぐってくる紅葉に触れながら、(お前が一番、俺に似合う「赤」だけどな)なんてことを思ったりもしたが、言うのはやめておいた。【燃える葉】
10/6/2025, 10:46:19 PM