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…3年半ほど、訪問奉仕させて頂いたご家族がいた。奥様はわたしより10歳ほど年下で、お子様は幼児から小学生4人。子育ての真っ最中の女性だった。

信徒ではあったけど、引っ越して来たばかりで友達も居らず、子供の頃からの自律神経失調症、鬱、パニック障害などで疲れているとの事だった。

週1回、センター受入れご奉仕当番にあがっていたわたしは、たまたまその方とお会いしてお話しを伺い、すぐに毎週1回の訪問が決まった。

最初は、下のお子さんの相手。絵本を読んだり一緒に歌を歌ったり折り紙をしたり。
そのうちに女性とも打ち解けて、その方は『外へ出て働きたい…』そういう願いを持っていらした。

1年ほど経つと、信仰仲間から、
「あの女性は元気なんだから、センターへ来てご奉仕できるはず、わざわざ訪問する必要ないのでは?」とか、「どうせお茶飲み友達が欲しいだけでしょ」「お喋りしていい気持ちになって帰ってくるだけでしょうよ…」など、言われ続けた。訪問先では、お茶も水もいただかないし、トイレを貸していただくことさえもない、長くても30分以内。

訪問するときは、先生の許可より先に、
必ず神様に祈る。

なので、わたしが行く、行かないを決めるのは神様なわけで、私一存というわけにはいかない。

その女性が、自分から何か行動を起こす…そういう気持ちになるまでは、周りから何を言われても一歩も引くまい。
そう決めてた。

下のお子さんが幼稚園にあがる頃、
もともと世の中に貢献できる資格をお持ちの方だったので、そういう仕事を始める事が決まった。

現在、そのご家族は元気にゴスペルを歌い、奥様はお仕事でも活躍されている。


報告会に出席するたびに、周りからどうのこうの言われ続けた、その、『どうのこうの言われること、』それが、わたしの我慢の学びだったと思う。


自分がなのんために生きているのか、それが分からなくなった人のために、信仰者が居るんだと思う。

その一瞬その一瞬、ご一緒させていただいて、その人が明るい道へ出たなら、それでいい。


わたしは前へ、進もう…
自分のためでもあり、誰かひとりのためでもあり、ただひたすら胸の光の示す方へと。
少しずつでもいいから、前へ前へと、これからも進みたい。


2025/01/15
あなたのもとへ。

1/15/2025, 11:28:24 AM