俺は、とある場所に出た
無限に広がる地平線
見渡す限りの天と地の狭間
『ここは、どこなんだ?』
思いの言葉が、どこまでも反響する
答える人は、誰もいない
天と地の狭間で、たった1人
さっきまで、病院のベッドで寝たきりで
来る日も来る日も、同じ天井ばかりを見続けていたのに……
体が軽い
鉛のように重かった体が、ここへ来てから、重みを感じないんだ
『もしかして、天国か?』
夜も朝もない、ただただ続く地平線
地に足をつけてるのか、天に足がついてるのか……
それさえも、分からなくなっていた
見渡す限りの地平線
俺は、どうしたというんだ?
ー心だけ、逃避行ー
7/12/2025, 7:50:04 AM