来年の手帳に、自分の名前と、家族の誕生日と友達の誕生日と、夫との記念日と、大切にしている日と、印を付けた。
昨夜はお腹が激痛で、腸が破けるかと思った。貧血なのか気を失いかけたのか、トイレでしゃがみ込んで、『ありがたいな』と思った。何の痛みも苦しみも知らずにいたら、わたしはただただ、【幸せだ】と思うだけか、幸せだと思う事さえしなかっただろう。『ありがたい』などとは思わなかっただろう。
精神的に苦しんだ日々がもったいなくて、『もっと、こんなふうに考えていたら』、とか思った事もあるけれど、
あの日々がなかったら、到底、苦しむご家族の話しを聴きに行ったりする事など出来なかっただろうと思う。人間は、いろんな事で訳が分からなくなってしまう。
この旅の、理由も分からないままなのか、理由が分かっているのか、ではずいぶん違う。
どのように死んだとて、【生きている】の延長線上なんだから何も変わらない。
還る場所はあるけれど、そこが目的地じゃない。
旅は終わらない、ずっと続く。
生きている時と同じように、ずっと。
しかも、それを選んだのは、自分自身である、という大変厳しいものだ。
10/1/2025, 8:56:22 AM