風ケン

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本気の恋
初老の2人連れの会話
「本気の恋て言うけど、俺らみたく、いい年になったら、そんなの今更出来ないよなあ、何より煩わしい!」と俺。
「ははは、何言ってんだ、おめえは….本気の恋をおめえなんかに、仕掛けてくる物好きな女はいねえよ!」と、一方の連れ
「な、なんだと」ブルブルブル
怒りに震える俺を無視して、連れは「ところで本気の恋の本気てなんだ?」
「えっ?」俺
「だから恋って言った時点で本気じゃねえのかな?例えば本気の反対の言葉って、俗語でうそんきと言うらしい!」あんまり聞いたことないなあ」「俺も」「なんだよ」「他には、思い浮かぶのは、じょうだん、あそび、うそ、偽りとか…」「だんだん、ぶっそうで怪しげになって来たなあ」
「確かに」なんとも嫌な空気。
「もうやめにして、昼めしでも食いに行こう!」
「それがいい、それがいい」
そして俺たちは通りを歩きだす。なんとも、くだらない話しをしながら「今日は、俺的にはしょうが焼き…」「本気か?」「そう本気の生姜焼き」などと…気楽なもんだ。

9/13/2022, 4:46:10 AM