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これまでずっと

これまでずっと頑張って来た。いつもお母さんの愚痴を聞いて学校では好きな人から無視されてこれまでずっと悲しい気持ちも苦しい気持ちも全部心の底にしまって頑張って来た。でもある日の夜お母さんに突然「邪魔だから出ていけ」と言われた。その時心の底に封じていた気持ちの縄がプツリと切れた。僕は言われた通りに家から出ていき、夜の学校に忍び込んだ。そして屋上の鍵を自力で開け塀の上にたった。そこから飛ぶとなぜか自然に涙が頬を伝っていた。僕は誰かに話を聞いてもらいたかっただけなのにどうしてこうなってしまったのだろう。なんで死にたいという気持ちにたどり着いてしまったのだろうか。そんな事を考えているうちに僕の頭はアスファルトに叩きつけられていた。

7/12/2024, 12:08:02 PM