体の輪郭だけ浮かび上がる、椅子に腰掛けた黒幕の男。
暗いアンダーパスの向こう側からカツカツ足音を立てて近づいてくる謎の人物。
背後から襲われて仰ぎ見ると、武器を振りかざした真っ黒な人影。
必殺仕事人の登場シーン。
映像における逆光は、顔が見えない=得体の知れないものを表すときによく使われる印象がある。
風景で浮かぶのは、黒々とした山の稜線が朝日で金色に輝く瞬間。
夕焼けを背景にしたビル群。
朝日や夕日が後ろから射すと、なにげない風景にも不思議と風情が生まれる。
もっとも身近な逆光というと、やはり人を撮影するときだろうか。
今はスマホで撮ることが多いので自動調整してくれるが、かつては悲惨な仕上がりの写真が結構あった。
個人的に印象深い逆光は、昔の金曜ロードショーのオープニングかな。音楽込みで。
『逆光』
1/25/2024, 5:05:58 AM