『また明日』
そう言って君は笑っていたのに。
待てども待てども、
そんな明日はやって来なくて。
君はもうこの町にいないのだと、
後から風の噂で聞いた。
僕はそんなこと、一言だって聞いていなかった。
話したかったこと、やりたかったこと、
まだまだたくさんあったけれど、
どれもできそうにないことが、
悲しくて、悔しくて。
悔しいから、
君に会いに行くと決めたんだ。
『また明日』を、なかったことにしたくないから。
そうして君にまた会えたら、
今度は本当の気持ちを聞かせて?
5/23/2024, 2:03:13 AM