束の間の休息
いつも完璧であろうとしていた
周りからの視線
貴方の隣にいる自分
理想を追い求めて、自分のあるべき姿を繕い続けた
それを貴方は要らないと言うけれど
それでは自分が自分では無いようで耐えきれなかった
だからこの姿を求めることを選び続けていた
けれど、少し、ほんの少しだけ
この自分であることに飽きてしまった
気づいた時には電車に飛び乗っていた
見知った街並みは少しづつ姿を変えていき
読み方も知らぬ地名に辿り着いた
数日滞在したら帰ると心に決めて、連れてきてくれた電車と別れを告げた
すぐ帰るから、ほんの少しだけ
別人であることを許して欲しい
帰ったらまた、私に戻るから
10/8/2023, 10:15:52 AM