男子高校生の妄想

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広い世界に二人ぼっち。
彼女は毎晩、ある日突然消えた家族を、友人のことを考えて泣いているけれど、
密かに僕はこうなればいいのになとずっと前から思っていた。
中学生が、授業中に教室に入ってきた立てこもり犯を撃退する方法を考えるように。
本来であれば七夕に当たる日に彼女と一緒に短冊を書いた。二人とも「元の世界に戻りますように」と短冊に記した。
僕は彼女にバレないように端っこに小さく
「二人ぼっちの世界が永久に続きますように」と追記した。

3/21/2024, 1:11:03 PM