moon 《設定パクリ厳禁》

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「見合い話というか……単刀直入に言うと、ムルに俺との結婚の話が来てる」
呼び出されて何かと思ったらそんなことを言われた。
「あーそうか。私ももう……21?だもんね本体は」
「本体って何だよ」
私は見た目を12歳くらいに固定しているので、あまり歳を取ったと実感することがない。
「でも、ユトが執事としてここに来たときから『そういう』ことだったって意味になるよね」
「だな……まあ近くに置けば勝手にくっついてくれるだろうしそうじゃなくても未来の結婚相手だぞ、ってことだろうな」
やはりそういうことらしい。
「それはいいけど……ユトが次の王になるって事だよね?」
「一応ムルが王権継承者だから、ムルの推薦で次の王、ってことにはなるだろうな」
「変な感じ。ずっと私ユトより地位としては上だったのに」
「へへこれからはお前が敬語で話すんだぜ」
「嫌だなあ」
そんなことを言いつつユトは敬語なんて使おうとしない。

「んじゃそういうことで、私と結婚して頂けますか?」
「ん。後で指輪買ってね」
「仕方ないな……」

拍子抜けだが、こんな感じで私とユトは結婚することになった。

11/8/2024, 3:04:39 AM