紅茶の注がれたティーカップ
宝石の様な煌めくタルト
お気に入りのレコードに針を落として
ランプは付けず、月明かりだけを堪能して
それは真夜中の小さな御茶会
週に1度、日曜日の夜
お客様はたった1人
いつか、貴方を招きたい
寝れない夜は何時も決まって
ダージリンを煎れてくれた貴方を
「夜は決して怖いだけのものではない」
と優しく教えてくれた貴方を
招きたかった
もう会うことはない、
真夜中の御茶会が好きだった貴方を
御茶会の最後は手紙を書くのが決まり
貴方が星になったあの日から
届けられない言葉は手紙に積もる
同じ言葉を繰り返す
まるで決まり文句の様に
「また貴方と真夜中を共にしたい」
いくら流れ星に願ったって叶わない
2024/05/17【真夜中】
5/17/2024, 10:23:52 AM