語り部シルヴァ

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放課後

放課後のチャイムが鳴り、僕らは校門をあとにする。
並んで少し歩くと、視界がより明るくなった。

空を見上げると曇り空だった空の隙間に陽の光が差し込む。
ところどころで陽の光が差し込むその景色は
とても神秘的だった。
陽の光は金色で、それを曇り空が遮っているけど
雲の端は抑えきれないくらいに光ってる。

僕らはそんな空に見とれて、
さっきまで話してた内容もとんじゃうくらいだった。
会話も飛び、進む足が止まった。
僕らは何かに取り憑かれたのだろうか。

相手も何も言わない。静かに輝かしい雲を見ている。
沈黙が続くけど気まずさは無い。
しばらく僕らは空を見ていた。

曇が輝きを失うまで...

語り部シルヴァ

10/12/2024, 2:10:37 PM