『追い風』透明になった背中をそっと押してくれたそよ風。やっと会えた。見えないことは分かっていても、思わず溢れた涙を必死に隠す。私の大好きな優しい笑顔が目の前にある。「ずっと忘れないでいてね。」声は届かない。音にならない言葉の片鱗が静かな風となって君の頬を撫でる。この透けた身体も風となっていく。私は君の追い風になる。
1/7/2025, 1:47:39 PM