「美しい」
すべてが整い すべてが終わったと思った
けれど その輪のなかに 私はいなかった
祝福の音が遠くに聞こえる日々
肩にのせた理想は 少し重たくて
笑顔の影に 疲れが隠れていた
でもある日 私は気づいた
はじまりは 外にあるのではなく
この足で踏み出す先にしか ないのだと
誰もいない道に 光が差していた
地図のない世界で 風だけが私の味方だった
不安もあった でもそれすら愛おしかった
だって 何も決まっていない今が
こんなにも 自由で こんなにも
美しいのだから
6/11/2025, 5:16:06 AM