桜四十郎

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「過ぎ去った日々」
むそオリ|現パロ高校生|紫劉(無劉)


机の上に広げたノートと教科書。

鉛筆を握りしめてはいるが、それを動かすことなく、隣の席で窓の外を眺める君の横顔を見つめていた。

ふわりとカーテンが舞うと、流れるリズムを奏でるように、君の髪の毛もふわふわと踊った。

視線を感じたのか、こちらに振り向くと綺麗な暁天の瞳がおれの心を捉える。

「.........今、劉備のこと考えてた」

ほんの少しだけ笑みを見せる。

「...おれ...も.........」

反射的に返答したが、恥ずかしくなり口をつむいだ。

一秒毎に、また君に落ちていく。


おれには君の記憶が無いのにな。


3/10/2026, 12:33:04 AM