NoName

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神様が降りてきて、こういった。
「今眠れば、その子は助かるだろう。
しかし、貴方は助からない。」
そんな言葉に、っはとしながらも、
大きく深呼吸。
しばらくすると、
息がし辛くなり、なんとか貴方をみようともがいた。
貴方を見れば、
何故か当たり一面をきょろきょろ
一体何を見ているだろうか?
気が抜けてしまう光景だが、なぜかほっこりし、
少しずつ、深呼吸をしながら、呼吸を整える。
部屋を移り、
貴方を見れば今度は眠そうに「ふあ〜」、とあくびをしている。
こっくり、こっくりと船を漕ぎついにはその瞼が閉じられた。
そこまで見て、やっと肩の力を抜く。
貴方と見る明日を、
そして、その先に続く、明るい未来を…

それは、いつか聞いた、自分の誕生の話。
誰かと過ごす今が、
家族と過ごす今が、
当たり前ではないのだと、思い出させてくれる話。
今、ここで、当たり前のように息をし、
明日を迎えられることが奇跡の積み重ねなのでは、と思わせてくれるお話。

7/27/2023, 1:38:33 PM