早苗「君と出会ってから、毎日が楽しいんだよね」
翔吾「俺は時々ヒヤヒヤするな」
早苗「正直出会った時はなんて面白味のないやつだと思っていたんだよ。無愛想だし、あまり喋らないし」
翔吾「お前は会ったときから騒がしい奴だったよ」
早苗「懐かしいね。君、あの時の事を覚えているかい? 入学式でクラス写真を撮ろうと言われて中庭に行ったときに、僕がショーゴくんにシャッター押す瞬間に反復横飛びしたら面白い写真が撮れそうじゃないか? って、そう言ったんだよな」
翔吾「俺は普通に立ってろって返した」
早苗「そうそう。その時は普通に撮っても面白くないだろって思ったんだよなあ。それで結局僕の案を決行したら担任にこっぴどく叱られたんだっけ」
翔吾「そういえばお前さっき担任が探してたぞ。また何をしたんだよ?」
早苗「今思うと、反復横飛びはありきたりだったな。面白みに欠ける」
翔吾「無視か」
早苗「でもあれがきっかけで君と話すようになったと考えたら、不思議なことに面白いなと思うんだ」
翔吾「いやだから聞けよ」
早苗「ショーゴくんはそう思わないかい?」
翔吾「……早苗」
早苗「なんだいショーゴくん? 急に深刻な顔をして。……もしかして、僕らの出会いがいかに面白くて素晴らしくて楽しいものだったか話してくれるのかい? だったらお願いしよう」
翔吾「担任が走ってこっちに来てるぞ」
早苗「え」
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本日は会話のみです。
5/5/2023, 12:18:00 PM