ゆんたろす

Open App

「…っ…ごめんなさい…お母様……」

ほかの執事たちが貴族のパーティーで出払ってる時に
何かに打ち付ける音がしてそっと音のする方へ向かう。
部屋の扉をそっと開けて中を覗くと、自らの手で鞭を持ち、自身の身体に打ち付けているアモンの姿があった。

脳裏に焼き付いて離れないとはこの事だろうか。


あれからアモンを見るとあの光景がフラッシュバックして、涙が出るようになり、アモンを自然と避けるようになった。
アモンのことは嫌いじゃない。寧ろ大好きだ。けど、なんて声を掛ければいいか分からない。
アモンはそんな私を見て「俺のこと、怖いんすかね~」
なんて、おちゃらけたように言っていたが悲しそうに笑っているのがわかる。
怖い訳では無い、でも、貴方がどうすれば救われるのか私にはまだ答えが出ないのだ。

11/9/2023, 1:04:20 PM