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『バイバイ』

貴方に出会って早2ヶ月で、こんなにも早く別れが来るとは思わなかった。
あの頃は。

私の全てを許したのは貴方だけなのに、貴方にとって私は全てではない、それがただ悲しかった。

貴方が見据えたのは、私のいない未来だった。
貴方は時折感傷に浸り、いずれ何処かの男に私が奪われるだなんて、可笑しな妄想に取り憑かれていた。

私はいつだって貴方の隣にいるのに。
貴方とならどんな未来でも、一緒にいると決めているのに。
そんな私の気持ちはいつも届かず、一向に伝わらなかった。

こんなにも愛してるのに、その愛を疑われるほどに私は混乱した。
そうしているうちに、貴方と共にする時間がまるで自傷しているかのように感じるようになった。

愛していたけれど、ずっと恋に囚われていて苦しかった。
傷付きが何度も積み重なって、別れを切り出すしかなかった。

あれから何年もの月日が経った。
彼は元気だろうか?

貴方といてこんなにも痛みを知れたから、私は人としての深みが出たと思う。

もう、二度と会うことはないけれど、あの愛に偽りはない。
だから、あの頃の私の真心に、二度目の『バイバイ』。

2/2/2025, 6:15:11 AM