どうすれば良かったん?俺はどこで間違えたんや…
「いってらっしゃい」
て可愛く微笑む彼女をみながら通勤した。いつもも通りの日常、起きて、飯食って、着替えて、行ってきますのキスをする。
昼やって奥さんの愛妻弁当を食べてたはずなんや。
そう、食べてたはずや…
目の前が暗くなり体が地面に引っ張られる。
気づいた時一番に目に入るんはおとんとおかん
「意識が戻ったのね!先生を呼ぶわ。」
泣きながら言うおかんに申し訳なさを感じつつ…
先生によるとどうやら過労らしい。いつも通り過ごしてはったのになんて笑い飛ばしながら1番気になっとることを聞く。
「なあ、りんはどこにおるん。会いたいねんけど」
誰も答えず皆泣く始末。誰か教えてや…と言いかけるとおとんが
「りんさんは先月交通事故で亡くなったで。もうおらん、いい加減戻ってこいや。」
え…おらん?おらん…
りんとの思い出が流れることもなく、あっけなく納得した。その割には涙が止まらん。
ああ…おらんのか。そうか今までいつも通りやったんは彼女との日々が幸せやったから。
最後にキスできて良かった。りんの墓行ってやらんと
「どうすれば良かった」
11/21/2023, 4:18:44 PM