Rara

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突然の君の訪問。



いや、本当に突然すぎてびびった。何急に。今何時だと思ってんの?夜中だよ?外とか超暗いよ?何はともあれ、久しぶり。

…へぇ、家出ねぇ。君の家は厳しいっていつも言ってたもんね。夜中ぐらいしかチャンスはないか。そしてウチ以外に行くあてが無かったと。

普通さ、こんな時間にどこ行ったって追い返されるよ。まったく…まぁ、とりあえず上がりなよ。うちも親寝てるから静かにね。しーっ。

…あっ、そうだちょっと部屋片付け…まぁいいか。とりあえずここだけ寄せて…よし、ここ座っていいよ。ごめんね汚くて。なにしろ普段誰も遊びに来ないからさ…

まぁゆっくりしていけばいいよ。…親に秘密のこの感じ、ちょっと楽しいかも。

…なんでこの時間に起きてたのかって?うーん。君って口が堅いほう?そっか。家出の理由教えてくれたら教える。

ふんふん…思ったより重いね…なるほど。自分は…実は死のうと思って準備中だったんだよ。ほら、あそこにロープを結んであるし、遺書は書き途中。そこに運良く?運悪く?君が訪ねてきたわけだ。

自分はここから逃げたい。君はあそこから逃げたい。目的が一致している。そして自分は、君と遊ぶのが楽しい。

ねぇ、一緒にどっかに逃げて心中しない?

…賛成ありがとう。準備するからちょっと待ってて!

8/28/2024, 2:34:53 PM