2周目LIFE

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君は今


君は今
何を考えて毎日を過ごしていますか?

私は今
君が繋ぎ止めてくれた命を精一杯大切に生きています

君から別れを告げられて一年
でもそれは君のせいじゃない
私が愛というものを知らずに育ったから…
君の愛を信じる事が出来なかったんだ
だから君から終わりを告げたんだよね?

誰からも信頼されて尊敬されるジェントルマンの君
私にとっても尊敬できる君だった
でも
弱さを見せることを誰よりも嫌う君は
私の前だけは弱音を吐けたんだ

なのに
私は逃げてしまった
ごめんね…

それでも嫌いで別れたわけではないから
時々私から連絡すると返事をくれたね

そんなある日
君からLINEが届いたんだ
特になんでもないLINEが…

嬉しかったけれど
ビックリしたけれど
嫌な予感がすぐにしたんだ

それからも君は強がり続けた
私はもう、弱音を吐ける唯一の存在では無くなっていたから?

でも私の嫌な予感はいつも当たるんだ…

別れた後、病気が再発していた
弱音を吐ける存在がなくなった君は
独り耐え、闘っていたんだね…
何も知らずに、私は毎日を過ごしていたことを悔やんだ

だけど君は
「俺は大丈夫なのさ!病気になんか負けないのさ!心配しないで!」

って
やっぱり私を気遣う
「何も知らなくてごめんね…」
そう嗚咽が出る程、電話越しで泣いている私を
君はやっぱり気遣うんだ…

私:「どうしても一度会いたいよ…」
君:「君が会いにきてくれたらどんなに幸せだろう?」

君は私にしか伝えるつもりはないと言った
だけどこの先…万が一のことがあったら
真っ先に駆けつけることの出来ない距離の私には無理がある

家族と親友にだけはどうしても伝えて欲しい

それを伝えるために、往復15時間の道のりを独り車を走らせた

元々遠距離だった私たちが顔を合わせたのは6年ぶりだった
お互い歳を重ねた容姿は隠せない
けれど
君は電話で強がっていたけれど
「会いにきてくれてありがとう」
そう元気に抱きしめてくれた

だけど…
私が想像してた以上に
とてもやつれていたんだ…

ショックだった
とても胸が苦しかった

だけど君が大切だから
大切な人には病気のことを伝えて欲しいと
ゆっくり
ゆっくり
説明した

君は少し遠くに離れて座って
私の声にただただ耳を傾け
顔を手で隠していたんだ

独りで抱え込んでいたものが溢れたんだね…
本当は辛いって言いたかったんだね
でも弱音を吐けるのは私しか居ないから…
ずっと独りで苦しかったんだね

ごめんね…
君の愛を信じる事が出来なくて
ごめんね…
君の弱音を受け止められなくて

君と6年ぶりにお風呂に入り、以前とは真逆で
君が私に抱きつく形で眠りについた

たった数時間だったけれど
君は私の気持ちに応えてくれた

「家族と親友には話したよ」
その後、彼からLINEが届いた

「大丈夫!治る可能性はあるのさ!」
そう君は言うけれど…
私が調べた限り、その可能性はとても低い

だけど
君が言うならきっと大丈夫だよ!
私は君を信じるよ!
「神は乗り越えられる試練しか与えない」
いつも君はそう言って私を元気づけてくれたんだ

だから
君も必ず乗り越えられるはずだ!

前とはもう、関係性は違うけれど…
君の弱音は全部私が受け止めると決めたんだ

だから
毎週一回は私からLINEすると決めている
共通の友達も居ないから…
返信が来なかったときは…
そう言う事だということだ

そんなことは
考えたくもないが
週一のLINEが君に届きますように…
そして
君からのLINEが私に届きますように…

君は私にいつも、
今でも…
「君は最後で最高の女性だ」って言ってくれる

きっとね…
私にとっても
「君が最後で最高の男性だった」

すれ違いは元には戻らないけれど…
どうか君が幸せでいられますように…
最後まで幸せでいられますように…

私は最後まで唯一の君の拠り所でいるから
安心してね

君は今…
何を想っていますか?

2/26/2024, 2:48:05 PM