海喑

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重くのしかかろうとするとても大きな後悔。
こんな筈じゃなかったのに。あの時こうしていればみんな笑顔でいられた筈だ。
という自己嫌悪、後悔。それはある見覚えの人物になって私を追ってくる私はそれを見た。涙が溢れ出て、その場で崩れ落ちそうになる
「もう…やめてよ…嫌だよ……」後ろから迫る人に向かってそう言うだが彼等は、彼女等は私を追ってくる
私はそれに追いつかれそうになったが必死に走った。息が出来ない。喉から鉛のような味がする。
胸が痛い、苦しい。
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
苦しい。死にたくなった。
そう思った時そいつ等は止まった。
何かを持っていた。
あぁ、殺してくれるのだろうか。それならいいのに。
と思っていた瞬間だった。それは私が犯してきた罪だった。
私は腰が抜けた。死ぬ間際まで、今際の際まで
後悔といなきゃいけないのか。ああそうか。
わたしの人生は
罪からの逃亡。
神様への見せ物、その悪役なんだなと。
私はそう思いながら
すっと目を閉じた。

5/30/2023, 12:47:03 PM