題 : 現実逃避
家庭の事情で進学できないあの子を、可哀想と思った。
でも、あの子は私よりも幸せそうに過ごしている。
なぜ可哀想なあの子は私より幸せそうなのか、こんなことを考える自分が最低だと思う。
進学が出来ることは確かに有難いことだ。では、出来ないあの子は可哀想なのか?それは違うだろう。幸せそうなあの子に「嫉妬」しているのかもしれない。
私は友達とギスギスしてしまい、その事から目を背けるため、勝手にあの子に「同情」しているのだ。
こんな気持ち、あの子が知ったら悲しむだろうか、怒るだろうか。それとも憐れむだろうか。
現実に目を向けるのは勇気がいることだが、いつまでも目を背け続ける訳にはいかない。
今、私が目を背けてしまえばこの先一生あの子に顔向けが出来ない。
「…頑張ろう」
2/27/2024, 12:25:50 PM